2004年12月06日
「ゴジラVSモスラ」の小林聡美を観てみた
スカパーの日本映画チャンネルで、丁度いいタイミングでゴジラ特集をやっていました。
ゴジラ全作品を一挙放送するという企画らしく、「じゃあ、小林聡美の出ていた作品も放送されるんだな」と思って番組表を見たところ、「二日後に放送がある!」というグッドタイミング。
ということで、観ましたよ「ゴジラVSモスラ」。
作品内容は、この頃のゴジラシリーズの特徴とも言える、メッセージ性の強いものでした。
「森林破壊をはじめとする自然破壊への警鐘」を訴えていますが、どうしてもこういうスタイルは鼻についてしまう感じがして、私はイマイチ馴染めないのです……。元祖ゴジラが当時のビキニ環礁での水爆実験をテーマにしていましたから、言わばシリーズの底流として位置を占めているスタイルなのでしょうか。
そういったテーマはさて置き、作品そのものは92年制作ながらも、横浜みなとみらいを忠実に再現したミニチュアは良い出来栄えですし、ゴジラの無慈悲な凶暴さもちゃんと表現されていますので、安心して怖がることが出来ます(笑)。
さて、人間ドラマ側の出演者としては、小林聡美と別所哲也が元夫婦役として登場しています。
ちなみに、この時の裏話が『案じるより団子汁』の別所哲也との対談の中で少し触れられていて、「子役が可愛げなかった」だのと言いたい放題です。
そのことを知っている私が観ていると、二人と子役がからむ場面では、こころなしか我が子のはずなのに妙な“心の距離感”を感じてしまいます(笑)。
名だたる“ゴジラ女優”のひとりであるはずの小林聡美ですが、本作では、高いところから河の中へ思いっきり落ちて水浸しになっており、なかなか体を張っています。
また、どうしてもコメディエンヌ的な仕草が滲み出てくるのか、それとも観る側がそういう目で観てしまうからなのか、「あら、恩田のきみえちゃんじゃないの(笑)」と言いたくなる場面もあったりしますね。
他の共演者には、ゴジラ名優の宝田明や「ウルトラ警備隊の隊長」など、おなじみの顔ぶれに加えて、大竹まことや村田雄浩といった「え、ゴジラに出るの?」と思ってしまう面々もおり、なんとも個性的な布陣になっています。
その布陣に感心すると同時に、小林聡美が“ゴジラ女優”として本作に出演していることの必然性というか、全体としての不思議な調和を見出すことが出来るように思いますが、これは考えすぎでしょうか……。
まあ、本人も「私、ゴジラ女優よ!」と世間の目を逆手にとってネタにしている様子ですから(エッセイ参照)、こちらもそういうつもりで多面的に楽しむのが良いのだと思っています。
思えば、小林聡美を「やっぱり猫が好き」で知って以来、どこに出演していても「恩田きみえ」の影を感じ取ってしまい、我ながらその影響に驚かされているのですが、まあ、これは、それだけ印象的な出会いだったのだという表れなのでしょう。
同様に、田宮二郎を「白い巨塔」で知って間もない頃、「8時だよ全員集合」の懐かし映像の中でコントに興じる財前五郎を見たときの衝撃も、これまた相当なものでしたからね(笑)。
どうも私は、第一印象の固着が強いようで……。
2004年12月06日 17:59 | 4.映画・音楽・テレビ
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