2004年11月29日

お金との健康的な付き合い方を考える

「お金!お金!」と叫び求める人が、なぜ、心の平安と対極にあるような日常を送ってしまうことが多いのか、また、「分相応(何事も、その人に合った“サイズ”があるという意味)のお金」とはどういったものなのか、常々お金に関する疑問はたくさんありました。

私が「お金のことをしっかり学んで日常に生かそう」と思い立ってから、初めの頃に読んだ本が何冊かあります。そのうちの一冊は、『「幸せな小金持ち」になるための8つのステップ』です。

本書はいわゆる「お金儲けの方法」といったギラギラした本ではなく、かと言って、数式の並ぶ経済学の本でもありません。

極シンプルに、著者から「あなたにとってお金とは何ですか?」と静かに問い掛けられ、お金との健康的な付き合い方を具体的に提案されます。

そして、世間のいわゆる“お金持ち”と呼ばれる人々のモノの見方や考え方の特徴を示して、著者の言う“幸せな小金持ち”へのプロセスへと導いてくれるのです。

子供時代のお金にまつわる経験をはじめとして、現在に至るまでに身に付けてきた「お金に対する姿勢や常識」。過去を振り返ると、そういったものが、いかにネガティブなこだわりとして自分の足を引っ張っていたかに気付かされます。

私は子供時代、極貧と言うほどではありませんでしたが、金銭的に寂しい思いをたくさんしました。そのせいで、いわゆる「金離れが悪い」人間になっていたようです。

当時、子供同士で人生ゲームやモノポリーをしていても、ここぞという時に持ち金を使う勇気が出せず、負けてばかりいたものです。今にして思えば、なるほど、と思える出来事です。

本書は、そんな読者たちの「お金に対する肩こりや筋肉痛」をほぐしてくれる、そんな温かみに溢れています。「ああ、言われてみればそうだよなあ。お金をそんな風に見たことや考えたことが無かったよなあ……」と溜息が出ます。

本書の難点としては、自己啓発本のような臭いというか、著者を教祖とした「本田教」への誘(いざな)いのような、そんな少し嫌な空気を感じ取ってしまう部分が上げられます。

しかし、言っていることや内容そのものはとても示唆に富んでおり、得るべき点は多々あります。ですから、難点を割り引いても充分にお奨めできる良書だと思います。

『「幸せな小金持ち」になるための8つのステップ』本田 健 (著)

2004年11月29日 23:01 | 3.読書・本の紹介 /5.お金の勉強・資産運用

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.netman2.com/column/mt-tb.cgi/238